2012年02月29日

お詫びと訂正

阿蘇ものづくり学校の4月カレンダーとスケジュールが違っていました。
本日気がつき訂正しました。申し訳ありませでした。



鉄工塾に新しく火打ち鉄を作る講座を設けました。
  


Posted by ミツ at 16:07Comments(0)阿蘇ものづくり学校

2012年02月26日

火打石

前回火打ち鉄を体験制作したYさんが火打ち石(メノー系の1種)とガマの穂を送って下さいました。



ネットで調べたら水晶でもいいとのことでやってみました。ちゃんと火花が飛びましたがガマの穂がなかったので着火までは出来ませんでした。



本格的に火打ち鉄の講座が出来ますので興味のある方はどうぞ。  


2012年02月26日

ススキの刈り取り

先がカールした穂、モコッとした穂、まっすぐに伸びた穂、50種以上のススキが自生する阿蘇の原野で刈り取りをする。



風で種子が飛んだ残りの穂を野焼きの始まる前の時期に刈り取らなくてはならず、時間がない。おまけに天気が良くないといけないし、というわけで本日午前中のみトラックで原野に、、、、



  


2012年02月22日

鉄のこと3炉 フォージ

炉 フォージ
鍛冶屋にとって大事な要素として火が挙げられます。
火に酸素を大量に送れば火力が増します。 電気のない18世紀以前 空気(酸素)をどのように供給していたかが国により異なります。 日本では木製の箱型のふいご が使われました。
レバーを引くと弁が開き、箱の中に空気がたまり、レバーを押すとその空気が入ってきた弁を閉じ別の弁から出て行くという仕掛けです。





西洋では革と木で西洋梨のような形でやはり弁があり上下にペダルを動かし空気を送る。
木の枝に手を掛け、大きなふいご のペダルの上に脚を乗せ踏んでいる写真を見たことがあります。
現在はモーターによるフアンや送風機を利用して大量の空気を送ります。

燃料 
木材でもある程度の温度まで上げることは可能ですが煙がでて作業が困難なため、石炭 木炭コークス LPガスが使われます。
日本の石炭は固く、着火が悪くコークス(石炭を蒸し焼きにしてガスを作る過程で出来たいわば残り)を使います。エアーを送らなければ日は消えうので注意しなければなりません。
アメリカの石炭は少し緑色の柔らかくて着火がとても良い燃料ですがただ、黒い手と汚れた鼻の穴に注意が必要です。
ガスフォージがアメリカでは盛んに使われます。日本ではガスは高く、経済的ではないため普及しないでしょう。私は吹きガラスの溶解炉を築炉した経験から灯油フォージを開発しました



フォージは鉄のどの部分を焼くかで使用が異なります。後で述べる鍛接、狭い範囲を焼く場合にコール フォジが、広い範囲を焼く場合はガスや灯油のフォージが適しています。
電気のない時代に電気溶接機はありませんが鍛接と言う技法で鉄を接合していました。このときコールフォージが特にクリーンでなくてはならずスラグなどを除去してしまわないとつきません。



  


Posted by ミツ at 15:53Comments(0)

2012年02月22日

ホウキとちりとりとホウキつくり

福岡 平尾でOPENSTUDIOのほうきとちりとりとほうき作り
2012年2月23日から27日までHALLで行います。
HALLはTOHKIの別室です。092-531-3560





ホウキつくりは高光太郎が指導します。長さ30cmのほうきとおろしがね用の小さなブラシを作ります。初めての方でも自分だけのホウキが出来ます。3500円  定員8名までですのでお早めに、、  


Posted by ミツ at 11:50Comments(0)展覧会

2012年02月21日

2回目のガラストンボ玉作り

夜勤明けで来たけどモノ作るときはシャンとしますねと言ってトンボ玉作り。流石に2回目となると要領を覚えているため作業がスムース。ペンダント3個作り終了。 いろいろ興味があるようなので次は鉄の講座を受けたらと勧める。



  


2012年02月15日

鉄のこと2 金床とハンマー

金床  ANVILとハンマー
鍛冶屋にもっとも必要な 金床(かなとこ、アンビル)とハンマー、金床の本体は鋳物ですが、TOPの表面は鋼で出来ています。 アメリカで6週間鉄の講座を受けて始めて四角の穴(ハーディーホール)、先端のツノ(ホーン)の意味が解り、感心しました。


丸いツノの形をしたホーンの上に金属を載せ角の丸いハンマーで叩くと金属は延びる。さらに半分づつ、ずらしながら叩く(ハーフブロー)と細長い形が出来上がる。 このことをドローアウトまたはテーパーリング  といい鍛造の最も初歩的な技術で、植物のつたのように形作るスクロールには欠かせないものの1つです。
鉄の棒を曲げる時のみ使用していた四角の穴はハーディ チズルをセットしてハンマーで叩き鉄を切断したり、自作で作ったホルダーをセットしたりするものだとわかりました。
ハーディー チズルは鉄を炉(コールフォージ)で焼く場合と生の鉄を切る場合では先端の角度が異なります。生の鉄を切る場合は先端が鈍角です。
 今でこそ高速カッターやディスクグラインダーがありますが、モーターのない産業革命以前、既に鍛鉄の技法は確立しいていた訳でハーディー  チズルは十分役立ったに違いありません。
阿蘇ものづくり学校の鉄工塾では電気のない状態を想像しての作業、 あるのは火と金床、そしてハンマーを強調して行います。
余談ですがJ.C.C.Fでは金床を爆薬で飛ばすイベントがあります。ユーチューブで見つけましたので参考にしてください How to Shoot an Anvil 200 Feet in the Air。

 ハンマーの形は国によりいろいろです。日本のハンマーは柄の重心は上のほうにあります。振り上げる時に力は要るが降ろす時は力が要らず楽とのこと。アメリカのハンマーは重心が中央に位置しています。



左2本が日本  右2本アメリカ
彼らは非常に大きな、重いハンマーを女性のBLACKSMITHでも軽々と使いこなしています。私がよく使用するハンマーは800g、950gです。

現在はさまざまなハンマーが使用されています。足ふみハンマー(トリドルハンマー)。



電気のない山奥とかでは威力を発揮します。ペダルを踏むことでハンマーヘッド約10 Kgの鉛が上下に動き、ハンマーとして利用するものです。ペダルを強く踏むため日ごろあまり使わない太ももの裏の筋肉が痛くなるようです。
3相200V(動力線)5馬力以上のコンプレッサーを使いエアーハンマー(Ron Kinyonデザイン)がお勧めです。ペダルを踏めばエアーによりシリンダーの先端のハンマーヘッドが上下し鉄を一気にフォージします。



シリンダーの径に比例して強力なパワーが得られます。
オープンスタジオではABANAエアーハンマーの製造、販売もしています。
アメリカではリトル ジャイアントという古いスプリングハンマーがあり、今でもABANAのメンバーは使っています。
ドイツのクーヘンというハンマーは、あまり鉄を焼く必要がなく、ハンマーリングするとどんどん鉄が赤くなっていき、すばやくフォージ出来るすばらしいものです。値段もすばらしい。連続的な打撃により電子レンジのような状態になりひとりでに熱くなるようです。
  


Posted by ミツ at 13:29Comments(0)

2012年02月12日

ほうき体験講座

南阿蘇鉄道で水の生まれる阿蘇白水高原駅(一番ながい駅名の駅)歩いて2.3分の近くにある阿蘇ものづくり学校 ASOギャラリーに徒歩のお客さん。
結婚式の帰りに阿蘇にきたとのこと、帰りの電車まで少し時間ありそうでほうきの体験講座を受けないかと誘うとOK。
約20分で完成。




いい思い出になればうれしい。  


2012年02月09日

鉄のこと1 鉄のイメージ

鉄のイメージは非常にさびしい。鉄の仕事に携わる1人として鉄のことを少しづつ書きたいと思います。
鉄は重い、錆びる。冷たいなど一般的な誰でもが抱くイメージ。
 
鉄は重い。
たとえば鉄製のフライパンや鍋はたしかに重い。
主婦が鉄製は錆びるし、重いからと軽いアルミニュームに変わったのは何時からだろう?
昔、話を聞いたことがある。『ヨーロッパでは嫁入り道具に祖母や母が使用していた鍋やフライパンを持っていくと』 当然 丈夫な鉄や銅器なので腕っぷしの強い肝っ玉母さんを想像します。
アルミに変わったことで最近アルツハイマー病のことを耳にします。
もう一度鉄器を見直そう。

鉄は錆びる。
確かに湿度の高い日本では錆びは速い速度で進行する。しかし錆びによる腐食の度合いは10年で1mmと言われている。
錆びは茶色から漆黒まで色々な色合いを呈する。肥後象嵌は極端にさびを人工的にだした漆黒である。
赤茶けた鉄の色はすごくきれいと思うのは私だけでしょうか?

鉄は冷たい。
鉄製のスチール家具、塀、戸など確かに冷たい感じを受ける。直線的で味気なく冷たいだけ、もちろん事務所などは機能的でいいと思いますが、家庭ではどうかと思います。
デザイン次第で暖かく、楽しい鉄の家具、門扉など出来るはずです。

小.中学校で習った鉄器時代、器や武器は作られましたが他に見当たりません。日本では鉄の文化は無いようです。
野鍛冶、刃物の鍛冶屋職は現在でもありますが、生活に彩を添える鉄モノは無いようです。
ヨーロッパやアメリカでは鉄の工芸が盛んです。ガウディのデザインした門扉などすばらしいものがあります。
私の所属するABANA(Artist Blacksmith's Association of North America)のメンバーは4000人近くいます。
彼らの活動は多岐にわたりますが2年に1回開かれるABANA Conference、大学、寮、食堂全てを借り切りデモンストレーションや講義などを2日間約2,000人が集い、情報交換をするのです。
私は1996年Rochester NewYork 、98年 Asheville NorthCarolina 、2000年 Flagstaff Arizona  02年Lacrosse Wisconsin   06年Seattle Wasigtonに参加、多くのことを学び、友人も出来ました。



今年は歴代大統領の彫刻のある山ラシュモア山で有名なRapid city South Dakotaで行われますが残念ながら参加しません。 

  


Posted by ミツ at 12:48Comments(0)

2012年02月07日

薪ストーブの取材

昨日TKUの取材、放映時間が6分ぐらいだそうで取材は6時間ぐらい。
9時30分から3時30分まで。
ぴゅあピュアの中のMADE IN KUMAMOTO だそうで9日(木曜日)6時20分ごろかな?



いやー、髪がえらく薄い、トホ、ホ、

  


Posted by ミツ at 16:46Comments(0)薪ストーブ

2012年02月05日

阿蘇ものづくり学校のQRコードにTRY

QRコードを作ってみました。なかなか思うように出来ず苦労しましたが、どうにかできたみたいです。
阿蘇ものづくり学校のパンフに掲載しようと思います。
携帯でスケジュールが解らないというよりも、私が作ったHPはフレーム機能だったため見れなかったようです。
ついでにHPも新しくフレームなしで作りました。
http://ironstudio.web5.jp/
機会があれば両方とも覗いてください。

  


Posted by ミツ at 11:43Comments(0)阿蘇ものづくり学校

2012年02月05日

簡単燻製

イノシシや牛タンの燻製は美味しいが時間がかかります。約1週間の下ごしらえが必要なので、準備のいらない卵に挑戦。レシピがいろいろあり迷いますが今回、三俣鮎子著の手づくり燻製でやります。薫製器の中に卵を吊り下げるとき割り箸3本並べて卵を固定するというやり方と違い、みかんの袋でやってみる。

  


Posted by ミツ at 08:59Comments(0)燻製