2012年06月22日

鉄のこと 10 ポンチとドリフター

産業革命以前に確立していたブラックスミスの技法、勿論電気 モーターがない時代にドリルなしで部材の損失をできるだけ少なく丸い穴、四角の穴など自由な形を開ける。
鉄のこと6 鉄の技法  モーリス アンド テノンの項で明記したが炉とハンマーだけでのすばらしいワザ。
鉄はそのままでは加工できません、必ず炉で焼いての作業が前提です。
ポンチは最初の穴をあける時に、ドリフターは思いのままの開口部(円 四角 楕円 )を作る時に使用します。
ポンチは手に持つタイプとハンドルがついたタイプがあり用途に合わせて使い分けます。
手にもつタイプは非常に熱いので手袋や注意が必要です。
丸い穴はリベット テノン ボルトなどに ドリフトは角材のテノン リベット 釘など楕円はハンマーの柄を付けるハンマーヘッドによく使われます。

鉄のこと 10 ポンチとドリフター


穴を開けるところが細い場合、よく焼き先端をたたき肉をよせ盛り上げアプセットしたほうが見た目もいいでしょう。
たとえば四角の穴を開ける場合よく焼きチズルで切れ目をつける。
ポンチで中央に小さな穴を開け 次第に大きくしていく。ドリフトター(最終的な形を手元に先端は丸ポンチ)を叩き込み貫通すれば四角でも楕円でも好きな形の開口部ができます。

鉄のこと 10 ポンチとドリフター



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Posted by ミツ at 08:24│Comments(0)
 
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