2012年03月20日

鉄のこと6 鉄の技法  モーリス アンド テノン

鉄のこと6 鉄の技法  モーリス アンド テノン
John Campbell Fork School でこの技法を見た時非常に驚いた。
木工をやっている人は誰でも知っている組の技法 ほぞとほぞ穴と同じことが鉄工でも確立しているし、鉄のジョイントは溶接以外に知らなかったので非常にショックでした。
以前にも書いたが、電気が無くモーターが使えない時代に丸い穴や角穴でもあける方法があること自体すばらしいのに組手のほぞとほぞ穴ができていた訳です。

鉄のこと6 鉄の技法  モーリス アンド テノン


ほぞ穴---- 必要であれば肉を寄せておく(アプセット)鉄を充分に焼きポンチ、またはチズルであらかじめ位置決め穴を貫通させる。で、最終的な大きさ、形のドリフターを叩き込んで丸、角の穴をあける。1、2回では貫通しませんのでドリフターは水で冷やしながら使用します。さもないとドリフターが焼きなましの状態になり軟らかくなります。

ほぞ --- ハーデイツールのギロチンで見切りをつけ、ハンマーやスエッジハンマーやハンドルつきの工具(画像)を使用する。

鉄のこと6 鉄の技法  モーリス アンド テノン



ハンドルつきの工具(スプリング スエッジ?)は右手に持ち、左手に部材を持ち回転しながらエアーハンマーで叩き形をほぞにする。
最終的にモンキーツール(最終的な大きさの穴の開いた鉄棒を叩き込み)で仕上げる。

木の場合は繊維があるためほぞの位置が変えれませんが、鉄の場合は位置が変わっても強度は変わりません。
木の場合接着剤で接合しますが鉄の場合突き出たほぞを丸いハンマーで叩きカシメます。

鉄のこと6 鉄の技法  モーリス アンド テノン





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Posted by ミツ at 11:23│Comments(0)
 
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